「折紙」に関する正しい「レッテル」

「なるべく折紙日記 屋根裏の折り紙者」の「そして夜は蘇る‐複葉機」より引用。

小説の中にときたま登場する折り紙は、たいていの場合そのフォルムの魅力は失われ、適当なキャラ付けのためのお手軽なガジェットとして使われている。付け足すイメージが日本の伝統だったり、手先の器用さだったり、奇人・変人であるかの違いしかない。どのレッテルも確かに正しい、が、魅力が失われていることに変わりは無い。

「どのレッテルも確かに正しい」というところでツボにはまってしまい、その直後に、ここは文章の主題じゃなかったと、慌てて意識を立て直す。